舌側矯正は違和感が強い?

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

最近、「見えない矯正」という言葉を多く見かけますが、
それは舌側矯正装置の進化や、
マウスピース型矯正装置を導入する医院の増加、
それと同時に成人の矯正治療患者の増加など様々な理由が考えられます。
たとえば接客業をされている方や、営業のお仕事をされている方にとっては、
目立たない装置の方がお仕事に支障なく、 矯正治療を受けられるのではないかということになります。
それに伴い「見えない矯正」の需要が高まり、
目立たない矯正装置に力を入れる医院が増えてきているのです。

そんな中「舌側矯正は違和感が強い?」という質問をよく受けますが、
おそらく治療前にイメージしているほどの違和感はないように思います。
口腔内は非常に繊細で、 小さなものが入っただけでも敏感に反応するようにできています。
事実、髪の毛一本口の中にあるだけでも皆さんすぐに気付けますよね。
そのため、どれほど小さい矯正装置が開発されたとしても、
装着直後に今までなかったものが口の中に入っているということから 何かしらの違和感はあります。

しかし実際には、
個人差はありますが、 だいたい2週間から1か月ほどで慣れるという患者さんが多いように思います。
患者さんからは装置を装着する前に想像していた違和感ほど、 不快に感じることは少ないとの感想を頂くこともよくあります。
これは少し昔と違って、舌側矯正の装置が改良されてきているためです。
装置の厚みも小さくなり、 中には厚さ1.5㎜ほどの薄さのものもありますし、
舌で触れた際の違和感が少ないよう滑らかに作られてきています。

舌側矯正は様々なメリットもありますが、
治療費用が唇側(表側)矯正に比べて、費用が高額になるデメリットもあります。
そしがや矯正においては、 そういった方のご要望にお応えするため、
上顎のみを舌側矯正で治療する(ハーフリンガル)など 費用面も含めて患者さんの要望に合わせて進めていくことが出来ます。

舌側矯正に興味をお持ちの方は、色々と矯正医に聞いて相談しながら進めていって頂ければと思います。

笑う時に口元を隠す??

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

今日は面白い調査結果をご紹介したいと思います。
よく第一印象は、
会って30秒ほどで
ほとんどのイメージが決まってしまうということを耳にします。
学生さんも、社会人の方も
この第一印象というものは多くの方にとって興味深いテーマかなと思います。

今回ご紹介するのは、矯正歯科医会の神奈川支部が行った調査で、
多くの日本人は笑う際に口元を隠すというデータです。
この調査結果では、
なんと89.6%もの人が口元を隠すという回答をしていたそうで、
その理由としては、 「上顎前突(出っ歯)、下顎前突(反対咬合、受け口、しゃくれ)や叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)などといった歯並びや噛み合わせを隠したいから」
というものがほとんどだったそうです。
「相手からどう思われるかという点がとても心配だ」 というコメントもあったようです。

海外における同様の調査結果では、
アメリカで16.7%、イギリスでは0%というデータが出ているようです。

日本人は食事の際のマナーの観点からも
口元を隠すということもありますが、
ここまでの数字の開きを見てみると、
やはり歯並びが見た目の印象に影響を及ぼしているということがわかってきます。

矯正治療を終えられた患者さんの多くが、
笑顔を隠さなくなったという感想を持たれています。
また最近では、
第一印象への影響を考えて、
就職活動に入る前に歯並びと噛み合わせを改善したいという方も増えてきました。
結婚式、ブライダルに向けた矯正も広がってきていて、
大切な日に抵抗感なく笑顔を見せたいという方も多くいらっしゃいます。

笑う時だけでなく、
日々の生活で様々な人と接していく中で、
自分の笑顔、口元に自信を持って過ごせるようになるだけでも、
毎日が明るく楽しく過ごせるようになると思います。

予防の観点から矯正治療を考える

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

以前「8020歯っぴぃ&健康フェスタ世田谷」というイベントに参加してきた報告をしましたが、
今日は8020運動から予防の観点で矯正治療について考えていきたいと思います。

最近ではインターネットの普及もあり、
見た目の歯並び改善だけでなく、肩こりや頭痛など、
健康面を意識して矯正治療に興味をもたれる方が増えてきています。
また、8020運動の広がりにより、
日々の歯磨きやクリーニングに意識を向けられる方も増えてきているようです。

そもそも8020運動とは、
1989年に歯科医師会と厚生労働省が提唱し始めたもので、
80歳までに20本自分の歯を残そうという運動です。
20本あれば毎日の食事も楽しめるということで、
今ではだいぶ多くの方がご存知なのではないでしょうか。

1989年の運動が始まった当初は、
80歳以上の方で20本以上歯が残っている方はわずか8.2%だったそうで、
平均で残っている歯は4.5本だったというデータもあります。
4.5本だと自分の歯で咀嚼することはほぼ出来ない数ですよね。

これが8020運動の浸透と共に、 今では38.3%まで上がってきたそうです!

今回の予防の観点から考えるということですが、
東京医科歯科大学の研究で、
80歳以上で20本以上自分の歯が残っている方を調査したところ、
ほぼ全員に著しい不正咬合がなかったという結果が出ていました。
著しい不正咬合というのは、 上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口、しゃくれ)や開咬(オープンバイト)などのことで、
こういった症状があると、 日々の磨き残しにつながりやすく、
最終的に歯周病から歯が抜けるということにつながってきてしまいます。

日々のブラッシングやクリーニングが大切ということは多くの方がご存知かと思いますが、
不正咬合と残存歯数の関係を考えると、
咬み合せ、歯並び改善の矯正治療は、
多くの方の将来につながる大切な仕事だと再認識いたしました。