こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。
今日は保定期間について少し書いてみようと思います。
矯正治療は動的治療期間と保定期間と大きく二つに分けられます。
動的治療期間というのは、
ブラケットなどの矯正装置を歯につけて、 実際に歯を移動させていく期間のことを指します。
矯正の「治療期間」に対する一般的なイメージは、 この動的治療期間のことです。
保定期間というのは、
この動的治療期間の後の期間で、
移動させた歯が後戻りしないためにとても大切な期間です。
この期間には、 後戻りを防ぐためにリテーナーとよばれる保定装置を使用し、
歯並びや、骨格の状態を経過観察するなど、 アフターチェックを行います。
なぜ保定装置が必要になるのかというと、
歯を移動した直後は、
歯の根っこの周りにある歯周組織は不安定な状態で、
そのままにしておくと、 歯は元に戻ろうとします。
ですので、新しい歯列で歯周組織が安定するまでの期間は、
歯が移動しないようにする保定装置が必要になります。
また、不正咬合の種類は様々で、
それぞれの原因も遺伝的なもの、指しゃぶりや舌癖などの日常的な習癖など様々です。
そのため歯列を治しても、
その原因となっている習癖が残っているかどうかのチェックも、 保定期間では重要です。
患者さんの状態によって保定期間に違いはありますが、
ブラケットによる矯正治療の後に、
後戻りを防ぐ期間があるということを覚えておいていただければと思います。