不正咬合による「見た目」以外への影響

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

矯正相談で来院される患者さんとお話しをしていると、
患者さんが特に気にされているところ(主訴)は、
「見た目」に関することが最も多いように感じます。
しかし、単に「見た目」だけでなく、
咀嚼などの機能面に影響が及んでいる場合も多くあります。
例を挙げてみますと、

代表的なものとして、オープンバイト(開咬)があり
前歯を咬み合わせることが出来ない状態を指します。
前歯が咬み合わないため、 食べ物を咬み切ることが難しくなります。
また、前歯が前方へ傾斜しているケースが多く、
その場合、 口を閉じづらいために、
口腔内が乾燥しやすく、
齲蝕(むし歯)になるリスクが上がってしまうこともあります。

次に交叉咬合(こうさこうごう)と呼ばれる状態です。
上顎と下顎が水平方向にずれた状態でかみ合っているため、
奥歯まで水平方向にずれている場合には、
食べ物を奥歯ですり潰しづらくなります。

最後に過蓋咬合(ディープバイト)が挙げられます。
上顎前歯が深く下顎前歯に被さっている状態を指します。
何らかの理由で前歯が深く咬みこみ、
重度の過蓋咬合になると、 下顎の前歯が見えないほどになります。
この状態になると、
下顎前歯の先端が上顎前歯の内側の歯肉部分に当たってしまうため、
咀嚼の際に歯肉にダメージを与えてしまいます。

様々なタイプの不正咬合があり、
咀嚼という基本的な機能に
支障をきたしている場合もあるので、
上記のような咬み合わせの方は、
矯正歯科を専門とする医院まで相談してみてはいかがでしょうか。