セミナー出席

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

先日、WILCKODONTICS®のセミナーを受講してまいりました。
場所はアメリカのエリーという町でした。
内容はコルチコトミーと呼ばれる歯周外科を矯正治療に併用させて、
安全に、治療期間の短縮を図る手法についてでした。
経験豊富なドクターによるレクチャーを2日間受け、
非常に勉強になりました。
遠方なため、前後の移動日を合わせると、
休診日が続いて、ご迷惑をお掛けしてしまうのですが、
より良い治療を求めていくため、
継続して参加することになるかと思います。

前歯における不正咬合の割合

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

厚生労働省が定期的に発表している歯科疾患実態調査から、
日本人の前歯における不正咬合の割合についてご紹介していきたいと思います。
むし歯(齲蝕)や歯周病などは様々なメディアでも取り上げられていますが、
歯並びに関しては厚労省の情報提供によって、
傾向などを把握することが出来ます。

今回ご紹介するのは、
特に前歯における不正咬合の割合なので、
見た目の美しさに直結するテーマかと思います。

■日本人の不正咬合内訳(前歯)/男女246名対象

1位:40% 叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)

第1位はやはり叢生でした。
デコボコの歯並びの状態を叢生「そうせい」と呼びますが、
程度によっては、本来隣に並んでいるべき歯が前後に重なってしまっているケースもあります。
叢生の原因の主なものとしては、
顎の骨が小さく、歯が並ぶスペースが確保出来ないことがあります。
見た目への影響もありますが、
むし歯になりやすいといった理由から、矯正治療を受けられる患者さんが増えてきています。

2位:13% 上顎前突(出っ歯)

上顎前突はいわゆる出っ歯のことで、
こちらも見た目にかなり影響を与えるため、
矯正治療を受ける方が多い不正咬合です。

3位:12% 空隙歯列(隙っ歯)

歯と歯の間に隙間のある状態を空隙歯列といいます。
日本人では叢生と比べると比較的少ない不正咬合です。

4位:8%  過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合は「かがいこうごう」と読みます。
上下の前歯は、上顎前歯が下顎前歯の外側に少しだけ被さっているのが正常な咬合となります。
この被さっている程度が、深くなっている状態を過蓋咬合といいます。
被さっている深さが深すぎる場合、
下顎前歯が上顎前歯の付け根部分に咬みこんで、
歯肉の炎症などにつながってしまうことがあります。

5位:3%  開咬(オープンバイト)

逆に上顎前歯が下顎前歯に被さっていない状態を開咬「かいこう」といいます。食べ物を咀嚼する機能や、発音への影響があります。

6位:2%  下顎前突(反対咬合、しゃくれ)

上顎前突とは逆に下顎が前に出ている状態を下顎前突といいます。
2%と割合としては低いですが、矯正治療を受ける割合としては、とても高い不正咬合の一つになります。

それぞれの不正咬合の割合を今回紹介しましたが、
上記の症状が重複していることもあります。
前歯だけでなく、奥歯で交叉咬合などの症状が重なっているということもあります。
同じ症状に見えても原因が違うことで、
矯正治療のアプローチも変わってきます。
症状が気になる場合は矯正歯科医に相談のうえ、
検査や診断を受けることをお勧めします。