外国人から見た日本人の歯並び

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

以前、歯列矯正や歯並びに関する海外と日本の意識の違いについてご紹介しました。
「矯正治療を受けたいと思いますか?」という問いに、
日本では約55%の方がYESと答えたことに対し、
ニューヨークだと約80%、上海だと約85%の方がYESと答えたというデータがありました。
「歯並びに関して歯科医に相談したことがありますか?」という質問に対しては、
ニューヨークでは約67%、上海で約74%の方がYESと答えたことに対し、
日本ではわずか23.5%というものでした。

 

海外と日本との意識の差が歴然とする中、
今回ご紹介するのは、海外から見た日本人の歯並びに対する印象についてです。
調査対象は日本在住の外国人です。

 

■日本人の歯並びに対するイメージは?

 

・悪い:76%

・普通:20%

・良い:4%

 

とてもシンプルな質問ですが、結構ショックなデータとなっています。

 

「歯並びが悪い」と回答した方のコメントには、
「日本人は健康に関しての意識が高いのに、歯並びや咬み合わせに関しての意識が低いことに驚きました」といった意見や、
「ビジネスにおいて歯並びは重要なので、もっと気にしたほうが良い」といった意見がありました。

 

日本において八重歯(犬歯)はチャームポイントとして捉えられている傾向がありますが、
海外だとドラキュラを連想させるように、
どちらかというとイメージダウンにつながるようです。
見た目の問題だけでなく、
上顎前突(出っ歯)下顎前突(反対咬合、受け口)、
あるいは開咬などは発音に影響を及ぼします。
最近、留学前や、海外赴任前に英語の発音を考えて矯正治療を受けられる方が増えてきていて、
これに関しても以前書いたことがありますが、
私たちの想像以上に英語の発音は信頼関係に影響を与えるようです。

 

ただ、矯正治療に携わっていて普段感じることは、
日本人は決して口元に対する意識が低くはなく、
むしろとても美に関して意識が高いことで、
矯正治療中における見た目を気にする傾向があることです。
そして現在では、審美性の高いブラケットや、
見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)、
あるいはマウスピース型の矯正装置(インビザラインなど)によって、
治療中の見た目の問題はクリアされてきていますので、
装置が目立ちそうと、不安をお持ちの方は
矯正専門のクリニックへ相談頂ければと思います。