抜歯した際の隙間はどうしているか

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

 

矯正治療を考える際に、抜歯か非抜歯かはとても気になる部分かと思います。
歯を抜かずに歯並びを綺麗にすることが可能であれば望ましいのですが、
歯を抜いた方が将来的な安定につながる場合もあり、
個々の状態を診断した上で決まってきます。

 

抜歯が必要になった場合は、その隙間に歯を移動させていきますが、
その期間中、隙間はどうなっているのか、というお話です。
この隙間が目立つ場合には、
仮歯のようなものを装着し隙間をカバーします。
この仮歯は「テック」とも呼ばれ、
プラスチックでできているものがほとんどです。
この仮歯は実際の歯とは違い、表側から見ると歯に見えますが、
咬合面(噛み合せ面)から見ると歯の形をしているわけではなく、
あまり硬いものを噛むには適していません。
あくまで隙間をカバーするものです。
特に、見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)で治療をしている方は
治療中に隙間が目立ってしまうことは少し問題ですよね。

 

この仮歯のメリットは大きく二つ考えられます。

 

一つは見た目です。
よほど注意して見ないとわかりませんので、
抜歯後の隙間に関する見た目をあまり気にすることはありません。
また、歯の型をとって作っていくものではありませんので、
隙間が閉じていく段階に応じて形を調整していくことが出来ます。

 

二つ目は発音です。
抜歯後の隙間をそのままにしておくと、空気はそこから抜けていきますので、
発音問題が生じる場合があります。
仮歯を装着しておくことで、
隣接する歯を少しずつ移動させていくための隙間は残しておく必要はありますが、
発音の問題が生じることをある程度防ぐことが出来ます。

 

矯正治療はある程度の治療期間が必要です。
抜歯後のスペースのことなど、細かな点が気になることもたくさんあると思います。
そしがや矯正歯科では、こういった疑問点を一つ一つ丁寧にお答えして安心して治療を進めていければと思っております。

外国人から見た日本人の歯並び

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

以前、歯列矯正や歯並びに関する海外と日本の意識の違いについてご紹介しました。
「矯正治療を受けたいと思いますか?」という問いに、
日本では約55%の方がYESと答えたことに対し、
ニューヨークだと約80%、上海だと約85%の方がYESと答えたというデータがありました。
「歯並びに関して歯科医に相談したことがありますか?」という質問に対しては、
ニューヨークでは約67%、上海で約74%の方がYESと答えたことに対し、
日本ではわずか23.5%というものでした。

 

海外と日本との意識の差が歴然とする中、
今回ご紹介するのは、海外から見た日本人の歯並びに対する印象についてです。
調査対象は日本在住の外国人です。

 

■日本人の歯並びに対するイメージは?

 

・悪い:76%

・普通:20%

・良い:4%

 

とてもシンプルな質問ですが、結構ショックなデータとなっています。

 

「歯並びが悪い」と回答した方のコメントには、
「日本人は健康に関しての意識が高いのに、歯並びや咬み合わせに関しての意識が低いことに驚きました」といった意見や、
「ビジネスにおいて歯並びは重要なので、もっと気にしたほうが良い」といった意見がありました。

 

日本において八重歯(犬歯)はチャームポイントとして捉えられている傾向がありますが、
海外だとドラキュラを連想させるように、
どちらかというとイメージダウンにつながるようです。
見た目の問題だけでなく、
上顎前突(出っ歯)下顎前突(反対咬合、受け口)、
あるいは開咬などは発音に影響を及ぼします。
最近、留学前や、海外赴任前に英語の発音を考えて矯正治療を受けられる方が増えてきていて、
これに関しても以前書いたことがありますが、
私たちの想像以上に英語の発音は信頼関係に影響を与えるようです。

 

ただ、矯正治療に携わっていて普段感じることは、
日本人は決して口元に対する意識が低くはなく、
むしろとても美に関して意識が高いことで、
矯正治療中における見た目を気にする傾向があることです。
そして現在では、審美性の高いブラケットや、
見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)、
あるいはマウスピース型の矯正装置(インビザラインなど)によって、
治療中の見た目の問題はクリアされてきていますので、
装置が目立ちそうと、不安をお持ちの方は
矯正専門のクリニックへ相談頂ければと思います。

矯正治療が身近になってきている

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

矯正歯科治療は日に日に進化してきていて、
昔と比べて抵抗なく矯正治療を受けられるようになってきています。
審美性の高いブラケットやワイヤーはもちろんですが、
見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)や
マウスピース型の矯正装置(インビザラインなど)といった方法があります。

また、将来の口腔の健康を考えて矯正治療を希望される方も増えていますが、
実際にどれだけの人が身近に感じているか、
調査結果を見つけたのでご紹介したいと思います。

■矯正治療は特別なことだと思いますか?

・思わない:22.6%
・あまり思わない:40.1%
・どちらともいえない:28.8%
・やや特別だと思う:7.1%
・特別だと思う:1.4%

■矯正装置に対する抵抗感は昔と比べて減っていますか?

・減っている:21.0%
・やや減っている:45.3%
・どちらともいえない:25.4%
・あまり減っていない:7.1%
・減っていない:1.2%

どちらも60%以上の人が特別と感じておらず、
矯正装置に対しても抵抗感が減ってきているのがわかります。
有名人やスポーツ選手が矯正治療を受けていることを目にすることや、
街中でも矯正装置を付けている人をよく見かける影響かもしれません。
矯正治療の世間への認知度の向上には、
矯正歯科業界の努力による部分が大きいと思われますが、
そこに少しでも貢献できるよう
当院も努力していこうと思います。