歯科疾患実態調査|叢生(デコボコ)と空隙歯列(すきっ歯)

こんにちは。 そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

 

今日は厚生労働省が発表している歯科疾患実態調査をご紹介したいと思います。

 

厚生労働省は数年ごとに、
様々な歯科に関してのレポートを発表していて、とても参考になります。
今回ご紹介するレポートは叢生と空隙歯列に関してのものです。

 

叢生(そうせい)というのは、いわゆるデコボコの歯並びのことを指します。
本来きれいに並んでいる歯列から外に飛び出している、
あるいは奥に引っ込んでしまっている歯がある状態のことです。
乱ぐい歯と呼ばれることもありますし、
八重歯も叢生の一つとみなされています。

 

空隙(くうげき)歯列というのは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを指します。
すきっ歯という呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。

 

 

調査年度は平成11、17,23年度で、 調査対象は12歳から20歳までの永久歯列の方を対象としています。

 

Q1. 叢生の有無

 

・平成11年度:叢生なし:277名、叢生あり:241名

・平成17年度:叢生なし:148名、叢生あり:98名

・平成23年度:叢生なし:117名、叢生あり:98名

 

年度ごとの違いはありますが、
叢生の歯並びを持っている方の割合が、約40~47%という結果は、
割合としては高い印象を受けますね。

 

Q2. 空隙の有無

 

・平成11年度:空隙なし:435名、空隙あり:83名

・平成17年度:空隙なし:217名、空隙あり:29名

・平成23年度:空隙なし:183名、空隙あり:26名

 

一方の空隙に関しては、 約12~16%と、
それほど多くない印象を受けます。

 

 

経験的にも同様に感じますが、
日本人は叢生の歯並びを持っている方の割合が多い傾向があるようです。
状態や程度は個人差がありますが、
一つの傾向として参考になればと思います。