審美に関する意識調査

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

 

前回に引き続き、今回も歯並びに関する意識調査のご紹介です。
前回は不正咬合からくるお口まわりのトラブルに関して、
顎関節症、齲蝕(むし歯)、歯周病、発音障害など、
様々な問題につながることが 認知されてきているというお話でした。
顎関節症だと6割近い方が認知しているということには驚きました。

 

今回はそういった健康に関する問題とは別の、
見た目(審美)に関する意識調査結果がありました。
この調査結果は、
歯と肌を比較した面白い調査で、
どちらにお金をかけられるか?というシンプルなものです。

 

 

「美しい歯、美しい肌のためにかけられる金額はいくらでしょうか?」

 

①   0円~1万円未満: 「歯」:48.4% 「肌」:53%

 

②   1万円~10万円未満: 「歯」:40.5% 「肌」:38.4%

 

③   10万円~50万円未満: 「歯」:9.0% 「肌」6.7%

 

④   50万円~100万円未満: 「歯」:1.8% 「肌」:0.9%

 

①  の1万円未満を除くすべての条件で、
肌より歯にお金をかけると答えた方が多かったというデータです。
金額別に考えてみると、
ホワイトニングや、クリーニングなどの審美歯科のイメージの方が多く、
10万円以上となると全体の10%ほどになります。

 

以前の、『不正咬合による見た目への影響』でも、
叢生(でこぼこ、乱ぐい歯、八重歯)だけでなく、
ブラックトライアングルなどについて書きましたが、
見た目の改善を求めて、 「そしがや矯正歯科」にも日々多くの患者さんが相談に来られています。

 

矯正歯科医としては、
見た目の改善だけでなく、 咀嚼、咬み合わせを考えて治療していますが、
やはり、悪い歯並びが綺麗になり、
笑顔に自信を持てるようになったという 患者さんの声を聞くと心から嬉しく思いますし、
見た目の歯並びを良くしたいという患者さんの方が、
実際は多いと感じます。

 

また、 上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口)などのような 不正咬合の場合でも、
矯正治療前後で大きな違いがあるので、
治療後の、患者さんの喜びは大きいものです。

 

一人でも多くの方が綺麗な歯並びを手に入れて、
自信を持った笑顔でいられることにつながればと思っています。

歯とお口まわりの健康に関する意識調査

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

今回は、歯並びや咬み合わせと健康という観点から
いろいろとご紹介していきたいと思います。
実際に皆さんは、
「歯並びと健康の関係性」と言われて、 どの様なことが思いつくでしょうか?
日本臨床矯正歯科医会が調査を行って発表しておりますので、
そちらを参考にご紹介したいと思います。

「歯の咬み合わせが悪いことが原因で、発症のリスクが高くなると思う、お口まわりのトラブル」 を問う質問
(複数回答可)

①  顎関節症:56.8%

②  齲蝕(むし歯):54.7%

③  歯周病:44.7%

④  発音が悪くなる:39.8%

⑤  顎変形症:37.5%

⑥  口臭:28.2%

⑦  ドライマウス:15.2%

ここに出ているもの以外も多々あるかと思いますが、
認知されている主なものとして上記の回答が出ました。
齲蝕(むし歯)や歯周病などは約半数の方が認知しているようです。
発音の問題も身近にあることなのかもしれません。

しかし、そういった身近な症状よりも
顎関節症が回答で一番多かったということには驚かされました。
これは、皆さんが歯列(歯並び)について 意識して調べられたりする機会が増えてきていて、
単に歯並びを綺麗にするというだけでなく、
咬み合わせも重要だということが認知されてきている現れのひとつではないでしょうか。

また、ここでは症状を1つずつ記載していますが、
場合によっては複数の症状が関連してくることもあります。
例えば、開咬(オープンバイト)の方の場合では、
口が開いてしまっていることが、
ドライマウスや、 発音障害、口臭などの複数の症状の原因となることがあります。

患者さん御自身で症状と咬み合わせを結びつけるのは、
なかなか難しいことですし、
レントゲンなどで検査することで、
外から見えない問題がわかることもあります。

何か気になることがありましたら
お気軽に矯正歯科医にご相談頂ければと思います。

何歳まで矯正治療を受けられる?

こんにちは。

そしがや矯正歯科の齋藤です。

最近は成人で矯正治療を受けられる方がとても増えてきています。
その理由の一つとして、
矯正装置自体が目立たなくなってきたことが考えられるのではないでしょうか。
見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)や、
マウスピース型の矯正装置(インビザラインなど)、
審美性の高い、白や透明の矯正装置などが当たり前になってきました。

また、就職や結婚、海外転勤のための発音改善目的など、
矯正治療を受ける目的も多種多様になってきています。

同時に今日のテーマ、「何歳まで矯正治療を受けられるか?」という質問を受けることもたびたびあります。
これに対しては、
歯が残っていて、さらに歯の動く環境があれば、
年齢を問わず、何歳でも矯正治療は可能である、
というのが答えです。

歯の動く環境というのは、
歯の動く仕組みを見てみるとわかってきます。
歯は、歯根(しこん)が歯槽骨(しそうこつ)に支えられて並んでいます。
矯正治療は、 歯の表面にブラケットを付けて、
ワイヤーを介在して力を加えていきますが、
その際に、歯槽骨に「吸収」と「形成」といった現象が生じ、
歯の位置が変化していきます。

歯の動く環境というのは、
歯槽骨の「リモデリング」といわれる、吸収と形成のサイクルが 起きる状態を示しますので、
歯列矯正治療が受けられる条件としては、
年齢よりも、歯根、歯槽骨の状態、骨代謝の状態などが重要になります。

ですので、
年齢的な理由で矯正治療は難しいのかなと考えていらっしゃる方は、
矯正歯科を専門とする医院まで相談をされることをお勧めします。