何歳まで矯正治療を受けられる?

こんにちは。

そしがや矯正歯科の齋藤です。

最近は成人で矯正治療を受けられる方がとても増えてきています。
その理由の一つとして、
矯正装置自体が目立たなくなってきたことが考えられるのではないでしょうか。
見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)や、
マウスピース型の矯正装置(インビザラインなど)、
審美性の高い、白や透明の矯正装置などが当たり前になってきました。

また、就職や結婚、海外転勤のための発音改善目的など、
矯正治療を受ける目的も多種多様になってきています。

同時に今日のテーマ、「何歳まで矯正治療を受けられるか?」という質問を受けることもたびたびあります。
これに対しては、
歯が残っていて、さらに歯の動く環境があれば、
年齢を問わず、何歳でも矯正治療は可能である、
というのが答えです。

歯の動く環境というのは、
歯の動く仕組みを見てみるとわかってきます。
歯は、歯根(しこん)が歯槽骨(しそうこつ)に支えられて並んでいます。
矯正治療は、 歯の表面にブラケットを付けて、
ワイヤーを介在して力を加えていきますが、
その際に、歯槽骨に「吸収」と「形成」といった現象が生じ、
歯の位置が変化していきます。

歯の動く環境というのは、
歯槽骨の「リモデリング」といわれる、吸収と形成のサイクルが 起きる状態を示しますので、
歯列矯正治療が受けられる条件としては、
年齢よりも、歯根、歯槽骨の状態、骨代謝の状態などが重要になります。

ですので、
年齢的な理由で矯正治療は難しいのかなと考えていらっしゃる方は、
矯正歯科を専門とする医院まで相談をされることをお勧めします。