見えない舌側矯正はむし歯になりにくい?

こんにちは。
そしがや矯正歯科の齋藤です。

 

 

そしがや矯正歯科でも問い合わせの多い舌側矯正(裏側矯正、リンガル)ですが、
見えない矯正治療として日本で人気があり、
様々なメリットとデメリットに関する情報がインターネットでも出ています。
今日はそんな中から、 舌側矯正と齲蝕(むし歯)との関係についての話です。

 

舌側矯正に限らず唇側矯正(表側矯正)でも、
矯正治療中において、齲蝕にならないようにすることが大切です。
矯正治療中に齲蝕になった場合は、
いったん矯正装置を外して、 治療しなくてはならないこともあります。
そのため、矯正治療中は普段以上に歯磨きが重要で、
ブラッシング指導も行っています。
特に、舌側矯正の場合は見えづらく、歯磨きが難しいので、
齲蝕になる可能性が高くなるのでは思われがちですが、
一概にそうとも言い切れません。
というのも、歯の裏側は表側と比べ、
常に唾液に触れており、 乾燥しづらく、
唾液の自浄作用もありますので、 齲蝕リスクが低いと考えられます。

 

ちなみに、開咬(オープンバイト)や、
重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口、反対咬合)で、
常に口唇を閉じづらい状態ですと、
この唾液の自浄作用があまり働かず、
口腔内の健康を考えて矯正治療の必要性は高くなります。

 

舌側矯正は口腔内の乾燥という観点から考えると、
齲蝕なりにくいといえますが、必ずしも齲蝕にならないというものではありません。
唇側矯正にしても舌側矯正にしても齲蝕治療が必要になると、
治療期間が延びてしまいますし、良いことはありません。
そのためしっかりとブラッシング指導を受けて、 日々丁寧に歯磨きを心がけていただければと思います。